静かな宵に光を灯し、
遠くに届くのは強い光とは限らない。この先の見えない宵、光とされるのは一体なんなのだろうか。 どんなに深く長く続く夜はあってもいつかは明けるなんてみんな歌うけど、一方で抱く希望や夢というのはどんな闇夜も流すことを許さない。 崩壊の足音。光の兆し。 誰かの責任なんかじゃない。笑えなくてもいい。ただどこを向いたって自分の胸に描くものは変わらないのだから、せっかくなら光を灯してみて良いと思う。その光を誰かがみて心を灯し、繰り返すうち闇は消えるだろう。 久々にペンライトを握った。スイッチを入れて心を横浜アリーナに向ける。誰もいないステージに立った彼女は人の心を蝕む三文字の病気の名前に触れぬよう、画面という存在を感じさせぬよう歌い倒す。 我らの目にも見せず勢いを強める相手も、所詮はその場がなければ広まることすらできない。 世界に散った観客は状況、視線、それらから意図を読みとりつつ変わらずにペンライトを振る。どこにいようとも仲間とあの頃を思い出して光を天へ。その瞬間、勝利を宣言した。 00:00 タイトルコール 01:31 崩壊の足音 03:32 語り:光 05:23 ライブ・エンドソング ・ライブ:水瀬いのり https://www.inoriminase.com/ ▼ 「生きている人、いますか」シリーズのご案内 癒しになれたらとか、友達になって欲しい……なんて無責任なことは言えないけれど。悲しい時もつらい時も、そっと傍に置いて欲しいです。ルールとか社会マナーなどと切り離して、生き方だったり考え方を旅や散歩の中で感じられる時間を共にしませんか?...