迎え火の日のおとといに次いで今日も花小金井駅前にタクシーが止まっている。普段でもタクシー配車アプリの普及で運転士さん曰く「なかなか駅に辿り着かない」というが、例年はお盆の時期は全く解いていいほど駅前にタクシーが来ない。去年は30分近く待っていたおばああちゃんがいて気の毒になったほどだ。ところが今日もすんなりと乗れたので、やはり今年は色々と違うようだ。代々続いているお墓をやめる墓じまいの流れか、あまりにも暑すぎるこの時期に年配の方が外に出るのは危険だから時期をずらしているのだろうか。そんなことを考えながら花の家についた。
入り口・門扉前でヘラや三角ホーで草刈りをしてから、送り火の時間まで居間で3人分のペットボトルの水を置いておじいちゃんとおばあちゃんと話した。こんな儀式をするまでもなく、おじいちゃんとおばあちゃんは自分の中にいて常に染み込んでいるわけだが、この家の取り壊し直前でもあり自分の中で区切りをつけたかったというただそれだけのことだが色々と話した。
玄関前で送り火の用意をした。火を焚いていると田無タワー(スカイタワー西東京)が日没後のライトアップの時間と重なった。あのタワーの場所が、ちょうどおじいちゃんの本家とおばあちゃんの畑の端のあたり。つまり2人が出会っていた場所になる。
今回初めて麻がらを折って送り火に焚べたのだが、その灰が目に刺さるように痛くてでた涙だった。おじいちゃんが笑っていた気がした。
帰りはおじいちゃんの家の本家の前にある公民会(地域センター)で貸し自転車(シェアサイクル)を借りて帰ったのだが、風が涼しくて昼間の暑さが嘘のようで気持ちよかった