捉え方を知る
貧しい環境で育った人が不幸で、たくさんのものに囲まれて育った人が幸せでしょうか?
実際に今日のご飯に困っていない環境に生きる人は、そうではない人からすれば幸せなことには違いありません。ただここでお話したいのは、その環境を比べたいわけではありません。
一人一人に「当たり前」が全員違う環境にある中で、何を幸せだと感じ取れるかという違いです。多くのものやお金に囲まれて、心配のない生活を送れることは理想ですが、では自分の人生は不幸だという気持ちのまま一生を終えることを望むでしょうか。
お金やものが多くても、それはそれで別の悩みを抱えていることはあります。むしろ満たされた環境であるほど、悩みというのは複雑になりやすいものです。
すべては生きている中でどう受け止めるか、これに尽きるものです。
もちろん宗教やおまじないに頼るという手もあるかもしれません。それが他の人との対立を生んだり、他人を苦しめたりばかにしなければそれでいいと思います。
ただより満たされるためには、誰かと同じ考えに封じ込める以上に、自分なりの受け止め方をつくっていくことです。これは言葉では簡単ですが、なかなかすぐに創れるものではありません。そして「これで完成」という状態も存在しません。
生まれてから死ぬまでの間に、その幸せと受け止められる領域を増やしていく。このために人は学び、旅をして、人と話すのだろうと考えています。
物事の捉え方は本当に人それぞれですが、誰かがこうしろと教えてくれるものではありません。なぜなら誰かの言うとおりに従っているのは「その人の捉え方」でしかないからです。
このCOTAのサイトや映像では、ヒントとして実際にCOTAの受け止め方を載せています。これは言葉にすると長すぎることで適しているとは言えないと感じますが、表現を見ていく中で何かヒントになればいいなと思っています。