雨あがりのパーティー
緊急事態宣言
2021年は新年が明けた1月8日から2回目の緊急事態宣言発令と共に訪れた。昨年の春に新型コロナウィルスの蔓延によって発令された初めての発令時は、どの程度外出が禁止されるかをみんなが探り合っていたため、マスクやアルコール消毒液、さらにはトイレットペーパー、お店によっては食料品も品薄が続いた
今回の発令はマスクや消毒液も確保されていることや、食料品もメディアを通じて焦る必要がないことが周知されたこともあってそれに比べると落ち着いていた。混乱がない一方で、鉄道などの交通網は前回に比べると多く人が行き交いはじめている。また飲食関連は夜間の宴会などが飛沫感染を招くという見方から20時までの営業要請がなされ、ほぼ全ての飲食店が従った。しかし今回はある企業では、「通常営業を貫く」と公表した企業に対して(応じない風潮を懸念した)東京都が時短命令(計27店舗に対し26店舗が同一企業傘下)を下し、それに対して都知事宛に弁明書を宛てたものの応じられなかったとして「適切な補償なく飲食店の営業を制限することは憲法違反だ」として反発、訴訟を起こしている。
現時点での個人的見解
個人的な見解としては、確かに20時以降はお店を閉めることによって周知が徹底され、また感染経路にもまだ未解明な部分があったので措置としては有効で宴会などもできないため当初は効果があったと感じる。時短要請前では多くのお店が入店前の検温やパーティションの設置、アルコール消毒、注意力が散漫になる理由からお酒類の提供の自粛などの感染対策をしていたが、一方で全く対策されていない飲食店もあったためだ。
しかし2021年にも入ると多くのお店でも感染対策がなされ、中にはほぼ全てを透明なアクリル板で覆ったり会話は食事の前後として会食中の会話を断る黙食などでさらに対策をするお店も出てきた。長期化によって外食に頼る人、特に重要な医療従事者や遠距離トラックドライバーなどの食事の選択肢の幅が狭まる問題も浮上し出した。
体感的にも、例えば新宿駅周辺などでは20時閉店(19時ラストオーダー)に間に合うように混雑が集中、帰宅も20時直後に集中するなどマイナス面が目立ってきた。黙食など感染対策などを徹底すればむしろ従来の営業時間の方が分散して好ましいとも感じる。
訴訟に関しては104円の賠償請求は訴えの面が大きいのは確かだろう。しかし飲食業ではない人間からすると、通常通りの営業が感染拡大を招くリスクは確かにあるし、行政が飲食業に補助金を出すのも税金が元になっているため、逆の憲法違反の面がないとも言い切れない。海外ではより強いロックダウンがなされておりそれに対しての補償金などもあるが、まず疫病拡大を食い止めることと保証は別問題。民衆を煽るような行為となれば信頼と性善説で食い繋ぐロックアップは成立しなくなり、結局は自分たちの首を絞める結果を招きかねないことも考えないといけないと感じる。行政もまた飲食業に支払う補償金の拡大や緩和で信頼されやすくなるため、両者が固執しないことが大切に思う。
なお2021年3月では、ネットカフェは企業によって対応が分かれた。多くのネットカフェは飲食店という分類を受け入れて飲食店と同じ対応をとった。つまり夜通しでの利用はできない。ネットカフェの中には個室であり飲食店よりも安全であるとしてほぼ通常通り営業を行なっているお店もあったが、利用がそのようなお店に集中し待合エリアは密集していたように見受けられた。
ドイツソーセージ
ソーセージを買って帰ろうとしたところ、マイスターからお土産をいただいた。せっかくなので友達と一緒に食べようと持ち込んだ。
祖母は白いソーセージ「ヴァイスブルスト」を物珍しそうに見つめ、味も分類に困っていたようにも見えた。はじめてソーセージを食べたのは戦後、誰かのお土産だったという。日本人から見て得体の知らぬ肉詰めの形に戸惑ったそうだ。
白木蓮
春の兆し。梅も咲く庭で、祖父の育てた白木蓮と祖母が入院前に植えた小さなチューリップが咲きはじめた。
関連リンク
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