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追悼の場 いのちの理由を公開

COTA

正式なご報告が遅くなってしまいましたが、このサイトや映像でも度々お話をしていた祖母が今年2023年の2月12日の昼、先に旅立った祖父の元へといくことにしたようです

生前、祖母は前日まで普通に生活をして翌朝にそっと息を引き取った知人について「私もああいう終わり方がいい」と望んでいました。

その点で祖母本人が一番希望した終わり方を迎えることができ、その穏やかな最期は看取る私から見てもまるで映画を見ているかのような光景でした。

先をいった祖父とともに、このたび祖母が新盆を迎え、追悼サイトを公開しました

お墓の意味とサイト設置の経緯

祖父は私と一緒のお墓に入りたいと言うなど、他の多くの方がそう感じられているようにお墓が大切なようでした。祖父の旅立ちの後、わだかまりとして残っていた親類の関係で良い変化がありました。

それはきっと祖父としても願ってもないことで、私にとっても嬉しいことでした。そのことを契機に、祖父の家系について本来お墓を任せるべき人へとつなげることができひと段落となりました。

しかし自分にとっても特別な存在である祖父母のお墓を別の形で持ちたいと考え始めました。お墓というのは何かを考えたとき、それは整然と並んだ石造りの中に遺骨が収められているものというのは確かにそうかもしれません。

しかし、いちばん大切なのは旅に出た存在を想うこと。そして自分のこの命の起源を確認し、道が逸れていないかを再確認するものだと考えています。

むかしは写真も映像もなく、それを朽ちることのない石に刻むことで代々守り抜き律してきたのでしょう。またお寺についても、祖父の先祖が荒野を開墾した土地に出資して共に耕したのが、黄檗宗の円成院という寺でした。寺としては入植した農民と共に鍬を持つことで教えを広め信者を増やす狙いもあったと思います。だから寺に還元する意味でもその考えはわかります。

ただ自分の考える墓に照らし合わせ、また時代の変化を考えた時にそれだけが正しいとは思えません。

現実、お墓の石を前にするよりも、祖父がたくさん残してくれた写真や自分が撮った祖父母の映像を見ている時こそ祖父母に心を重ねられます。

また「お墓という形で存在が生きる」のであれば、厳しい時代を生き抜いた上で編み出した哲学やその経歴をウェブで残すのもまたおかしなことではないと考えます。

それは人類の遠い祖先からの星の数ほどある生き方への考え・農業への知識・そして本人の経験が祖父や祖母の体を通過し、またあなたを含めた世界の糧へとつながるイメージです。

2023年現在でいえば、私は独身でありもしもお墓を継いだとしてもそれは途絶えたでしょう。であれば尚更、過去の代々培ってきたものを無としないために。そうして分散型ウェブの時代と重なったこともあり、ここに開設しようと思いました

もう一つの理由

もう一つは、実際に映像を公開してみて反響をいただく機会があります。今は明日の食料に困る厳しい時代ではないですが、見方を変えれば足りているからこそ苦しい時代かもしれません。時間が余ってしまう時ほど精神が乱れてしまうようなことと似ていると思います。

どれほど時代が変わっても、生きるということなどの考えは変わりません。そんな中で、ネットを含めて今ここをご覧いただいている私と知り合った人に幸せであってほしい。オンラインでの供養の場はあっても、このような形での墓をあまり見ることはありませんが、そんな祈りの場所としても開設を決めた理由です

いつでも、いくらでも献花できます

いくつかお悔やみのメッセージを頂戴する機会がありました。ご自身の親類のように思っていただけることに有り難く思います。同時に、メッセージを送るということが送られる方ご自身と向き合う機会になっているようにも感じました。

自分に酔いしれいるように思われても仕方ありません。ただもしかしたらうまく利用していただけるかもしれないと思い、オンラインでの献花の場を設けさせていただきました。いくらでもお寄せいただけます

追悼サイトへ
追悼の場 いのちの理由を公開
追悼の場 いのちの理由を公開

遺したい記録が多いため、サイトは当分の間は暫定的な形となります

イメージイラスト

イラストを描いていただきました。本来異なった形でのお願いでしたが、状況や背景を汲み取っていただき大切に掲載させていただきました

イメージイラスト Sinacoさま

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生前はお世話になりました

動画やサイトでお話ししている祖母が旅立ちました

これはただの夫婦のお話です。ふたりの生き方はきっと誰かの心を穏やかにしてくれる、そういった思いから生前より動画やサイトでも過去にお話をしてきました

他人との付き合い方が変わっていると言われながら周囲から愛された祖母。それは戦前生まれでシングルマザーの環境や貧しさの経験を重ねて、生きることはうまく行かないことが前提であるという哲学から来ていると感じました

人の交流も情報も行き交う全く異なる時代ですが、だからこそ同じ人間としてヒントになるものを秘めていると思い、大好きな祖父と大切にしてくれた祖母をここに供養しつつ、私と関わっていただけている皆さんの幸せを祈る場所をここにつくりました

オンラインで献花できます

この記録に含まれる場所
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    花の家

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