(No title)
COTA
COTA
COTAの手記
令和六年(2024年)の東京都知事選。今回は都心で現職候補への選挙妨害により逮捕者が出る騒ぎもあった。候補者は52人にも登ったが、実際十数名くらいはある政党の関係で埋められていて、候補者掲示板は立候補の費用300万円で使える政見放送・掲示板が広告状態となってしまったようだ。とにかく乱れていること、そして他の候補者や過去の政治への批判ばかりの後ろ向き・暴言でうんざりした選挙だった。中国などで都知事選候補者2名の名前がトレンド入りするなど、海外の思想も交錯していたように映った。
記者会見で質問に対して根底からのあり方の質問で強い口調で返すことで黙らせたり高校生に対して強い口調で迫るなどし、東京から地方分散を促す候補者はネット上の活動者を募って若い世代の勢力を強めた。その候補者の地元・市長選挙では、その候補者の路線ではない勢力が当選していた。今回当選はしなかったものの勢力としては強く、このまま行くといずれそういった方向に行くのだろうと思う。今までおじいちゃんやそれよりも昔の代から築き上げてきたものが失われていくのかもしれない。確かに無駄なものは多く考えていかないといけない。
ただその無駄なものという部分こそ、その地域らしさ(東京・日本らしさ)を秘めていると考える。東京はアニメや漫画などポップカルチャーで注目されている。例えば削ろうとしていた美術館はそういった人を育てたり、ビジュアルシンカーにとって重要な場所であり、一度破壊してしまうと取り戻すことは難しい。続けていたことこそが価値にもアイデンティティにも結びつく。しかしそれも変わるのだろう。引き続き残された良い時代の記録をしていこうと思った。投票率は60・62%で平成以降2番目の高さになった