台北で買った電子機器

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この夏は中華民国の台北に行ってきました。

個人的に旅の思い出が心情的に大きいですが、それは機会があれば別で書くとして、今回下調べをしてあらかじめSynologyのNAS、DiskStationを現地で購入しようと考えていました。他の電気製品やガジェット類は値段を見ても日本と大差ないので見向きもしなかったのですが、中華民国:台湾といえばSynologyの聖地。

台湾は個人向け・中小企業向けのNASの聖地と言っても過言ではないわけですが、お国柄として大きな国にメールや情報を管理されるのを避けて、クラウドもしっかり自分たちで管理するという意識が強いのか、後で紹介する一般エンドユーザー向けのスマホでもPCでもないもので攻めるのは非常に頭がいいと思います。

何よりここで紹介するまでもなく、SynologyのNASは容易にセットアップでき、しかも上級者向けには専用サーバーとしてもカスタマイズできるので日本が入り込む余地は中短期的にはなさそうです。(私のような初級者には、ファイアウォール設定自動化のためにも、バッファローやAirMacなどの有名ルーターと共に利用されることをおすすめします)。

台湾に行く前、念のために値段を現地ネット通販で調べてみると、かなり日本より安い(ぱっと見変わらないのですが、よく見るとHDD込みの値段だったり)。なので移動中に光華商場の裏手の紐華電腦 光華商場(實機體驗店)でSynologyのNASを入手しました。

Synology DS716+II
NT$ 13800 ≒ ¥43,800
(2016/08/26 現在)

実売は NT$13900で、おまけしてもらいました。日本だと 2016/08/26現在、Amazon最安値で¥70,465、ヨドバシカメラで¥79,360-ポイント10%。他の製品と比べると安さが際立ちます。

ということで、基本の願いは叶い、今一番ありがたく使っているのはこのNASですが、台北に行ったらにはということで最終日は中国(中華人民共和国)のシャオミへ。

台北小米之家

MRT行天宮駅の階段を上がってすぐの左手のビル2階にあります。特に何の発売日というわけでもなく、平日の朝一番11時到着でしたが開店待ちの方も居られました。

店内備え付けの注文用紙に記入して、店員に渡すと名前で呼んでくれます。


Redmi Note 3

上位のモデルもありますが、おもちゃとして割り切った廉価版。しかしスペックはかなり素晴らしい。と言っても、普段はAppleにどっぷり浸かっているiPhoneユーザーで、Android端末自体は、ASUSのNexsusタブレット端末と富士通のarrows m02しか普段は触っていないのであまり参考にならないかも。


Androidに分類されていて、前知識もあまりなかったのでテーマがxiaomi向きにカスタマイズされている程度なんだろうなと思っていたのですがかなり気合の入ったつくり込みで、ホーム画面のGoogleロゴがなければ新しいOSとしか思えないレベルです。そのAndroidを包み込むようなカスタムOSにMIUIという名前がついているらしい。


使い込んだ上に保護ガラスをしてさらにガラスが欠けているiPhoneと並べるのはiPhoneが可哀想ですが、実際ディスプレイも非常に綺麗。

MIUI OSについて

とりあえず英語に変更しています。フラットアイコンはiOSよりまとまりを感じます。

さっそくヘルプが出ます。二本指で「絞る」(ピンチイン)するとホーム画面のカスタマイズが出来るウィジェットの追加など)。ここら辺のヒントも比較的丁寧。

最初からあるToolフォルダを見てみると、xiaomiの各種ツールがここにまとまっています。

こちらも最初からあるGoogleフォルダ。これがないとAndroidとはわかりません。

タスク画面。

通知センター

右にスワイプすると、設定のショートカットが出てきます。便利。

確認ダイアログは本家Androidよりしっかりと出てきて、通知・位置情報などを使うときは必ず許可を求めてきます。これらは後述の設定画面で修正できます。


バッテリーの表示はアイコン・パーセント表示付き・トップバーから選べます。画面上部の緑のラインがトップバー。

ステータスライトの設定。iPhoneにはステータスランプはなく、Androidでは当たり前の機能ですが、アプリ別でも細かく設定できます。

Quick ballはiPhoneのアクセシビリティにあるようなショートカット機能を拡張させたようなもの。

通知・ステータスバー設定。特筆すべきはShow notification iconsでアプリから出される通知アイコンをまるまる消せます。個人的にAndroidの好きになれない理由として、通知が増えるたびに上部のバーにアイコンが蓄積されていくこと。その主張をすべて無効にできるのはありがたい機能です。

またキャリア名を入れるかどうかも設定できます。複数SIMの場合は有用なこの表示も、単数SIMなら邪魔な場合もあると思います。

とにかく美しさのために徹底して表示をコントロールできます。逆に無駄なカスタマイズは見受けられません。

MIUI os画面。アップデートはここから。

驚いたのは「位置情報使用中」にiPhoneのようにステータスが表示されているっぽいこと。個人的なイメージではAndroidは位置情報を垂れ流すか、オフにするかというイメージだったので繊細さを感じました。

ここら辺の感想を書くと、Andoroidはカスタマイズすればなんでもできるという紋切り型の反論がきそうですが、弄らずにできることとしての感想です。究極の理屈で言えば自作すれば世の中なんでもできますし、デフォルトで容易にできることこそが自分の生産性も上がるし、そこが製品のクオリティだと思います。

ゲストモード。

ここも素晴らしいと思った機能。まずこれはアプリ別に「位置情報」や「通知」などの管理をする画面です。Appsタブではアプリ別にソートされています。

Permissionsタブでは、機能別にソートされています。


Appsで適当にBrowserというアプリを表示してみます。

すると、そのアプリに与えられた権限が表示されます。**Permissions**タブでは逆にアプリ名が並んでいて、そこから設定できるというわけです。

iPhoneでは設定アプリのトップ画面最下部にアプリ別、それ以外がバッテリーやプライバシー(位置情報)や通知となっている代わりです。

今まで触ってきたAndroidではここまでわかりやすいものがなかったので素晴らしいと思いました。

次に驚いたのはSecurityというアプリ。このアプリは標準であるにもかかわらず、クリーンアップやウィルススキャン、充電池の管理、さらにはデータ通信容量の管理までできます。

格安SIMなどで容量制限があり、そこを越えると課金が始まる0SIMなどでは、この機能が標準で入っているのはありがたいもの。しかも月の容量をオーバーするとモバイルデータ通信をオフにする機能だけでなく、それを日割りにした時にオーバーすると警告またはデータ通信オフに設定できます。

MIUI 8では電卓に通貨変換機能がついたそうですが、基本アプリで多くのことができてしまうことを目指している意気込みを感じます。

それらは単純に機能提供だけでなく、端末の全体の情報デザインの統一や連携の向上にも一役買っています。

ただし一方で、天気アプリなどを中心に、iOSを意識しすぎていてパクリ感があることは否めません。ただそれ相応の研究はしている印象です。

紅米Note3 特製版 銀
NT$5999 ≒ ¥19,040
(2016/08/26現在)


 

YI 4K Action Camera

アクションカメラというと2016年の今はGoProが有名ですが、xiaomiも格安のアクションカメラを出しています。包装はRedmiなどのスマホと異なり、簡易パッケージ(段ボール)です。

ついでにこれも安かったため購入した三脚ねじ穴付きの防水ケース。

Androidに限らずiOS版の管理アプリも出ています。

本体のバッテリーを入れる場所に、Wi-Fiで設定するためのID(SSID)が書かれています。

内容物。microSDスロットを装備。これに充電用のケーブルがついています。試していませんが、micro HDMI端子もあります。

これはやばいだろうと思ったのが、本体上部にアップルの広報キャッチコピー「think different」のような「See Different」という文字が。あまりデジタル製品にキャッチコピーをのせるものを見たことがありませんが。

しかしSee Differentだと発音こそ少し似ていますが印象が全然異なりますね。受け取り方によっては、若干クスリをやってるような印象さえ受けます。

写っているのは後述のHomecameraですが、Action cameraのサンプルです。設定を変えた普通の画角。画像のクリックで生データへリンクしています。

こちらがデフォルトの広角。画像のクリックで生データへリンクしています。

操作は本体前面のボタンで電源が入り、ボタン周りの電源ステータスランプが強く青色に発光します。このランプは設定アプリで切ることができます。電源ボタンをもう一度押すと「写真」から「ビデオ録画」モードに切り分かります。電源を切るには長押しをします。

撮影は上部のボタンでシャッターまたは録画を開始・終了できます。上部と背面にも小さなランプが付いており、ビデオモードになっている(赤色点滅)か、録画中(赤色点灯)がわかります。

本体側面にはカメラと接続する時に押すWi-Fiボタンがあります。

製品の感触

使用するにあたって致命的な問題はなさそうです。ただこれはRedmiなどのスマホと違って、繊細さはありません。チープな部分が否めない。

本体前面・Wi-Fiの青色ステータスランプは強すぎる気がします(前面はオフにできます)。また動作を教えてくれる音も「ブザー」というのがふさわしく。静かさを求められる場所では使えません。

画質は見ての通りで、4Kは4Kなのかも知れませんが解像度はきわめて低い。ここは値段相応といったところです。私は最初から期待値が低かったので問題ありませんが、4Kと書くことで飛びつく人も居ると思うので、逆にこれは書かない方が納得する人が多いのでは無いかと思います。

製品外観は悪くなく小さく、アプリとの連携もスムーズで、最低限の記録を行う事はできます。

GoProよりも更にお遊び用として、または補助ドライブレコーダーとして、HDMIケーブルをつけて補助定点カメラとして使えると思います。

保護ケースはしっかりできています。私は保護ケースと付いている三脚穴を自転車に付けて、サイクリングの撮影・ドラレコとして使う予定です。xiaomiではドラレコはドラレコ用の製品があるようです(アプリ一覧を見ていてそんなのがありました)。

小蟻運動相機 都市白
NT$2595 ≒ ¥8230
(2016/08/26現在)

小蟻防水殻 白色
NT$595 ≒ ¥1890
(2016/08/26現在)


YI Home Camera

一方こちらは家庭向け監視カメラ。こちらも簡易パッケージです。

側面から。角度は制限がなく。やや下向きでも上向きでも問題ありません。

上記のAction cameraでもそうですが、ケーブル一つ一つにロゴが入っています。

しかし、せっかくロゴが入ったケーブルも、製品に挿す向きとは関係が無く、隠れてしまいます。こういうところがもったいないなと思うことも。

アプリです。これもよくできています。が、最初どうやってセットアップするのかさっぱり分からず、とりあえずインストールしたまで。

製品とUSBケーブルをコンセントに入れると、いきなり中国語をしゃべり始めました。パニック!

何を言っているかさっぱり分からないのでアプリで設定を始めます。カメラの「追加」を行う画面へ。

使っているルーターのWi-FiのSSIDを選ぶ画面が出てきます。そこにパスワードを入れろという若干恐ろしいことを言ってきますが、とりあえず入力して進みます。


するとQRコードが画面に表示されました。意味不明。そういえばなんかさっき中国語でしゃべってたなと思い……。

「彼」にQRコードを見せてみます。

「できた」てきな事を言うので、改めて画面を見ると祝福されていました。これで一通り完了。

さっそくファームウェアにアップデートが来ていました。

これが通常時の撮影。

部屋を真っ暗にしてみます。青色のステータスランプのみが点灯。これは設定で消せそうですが、消すと真っ暗なのでとりあえずこの状態でナイトモードへ。


特に何かをする必要はなく、部屋を真っ暗にすると数秒後に「カチカチッ」と音がしてナイトモードに切り替わります。色素はなくなったもののかなり鮮明。

製品の感触

action cameraより実用的な感じです。ただ個人的偏見によって、中国製の監視カメラというのはちょっと怖いなと思ってます。監視してるつもりが監視されてたとかないだろうかと。

実際アプリ側でカメラをオフにして寝ようとしたら、30分後くらいにカチカチという音がしたため、顔を下に向けて電源ケーブルを外しました。

ただアプリは非常によくできています。特定のエリアを自分で選んで、センサーでそこの物が動く・通りがかると「イベント」のポイントが打たれます。

あとでアプリからその「ポイント」付近の動画を見ることができます。その日になにがあったかをダイジェストで見ることができるわけです。

またスピーカーが付いているので、スマホ側でマイクボタンを押しながらしゃべると、カメラ側のスピーカーから再生できます。

作りは若干チープですが、実用性はあると思います。例えばペットモニターとしては十分です。

小蟻智慧攝影機 夜視版 白色
NT$999 ≒ ¥3180
(2016/08/26現在)


ガイドの方から

製品を買って帰ると、台湾人ツアーガイドの方から「なんで中国の買ったのー!」と突っ込みを頂きました。現地では普通に消費されているとは言え、日本人が色々と電子機器を買っていくのを見たのは少ないのでしょうか。しかしそんなガイドさんも「今度、xiaomiからスマートウォッチが出ますから。それはほしい」とのこと。よくご存知で。

しあわせの伝えかた:水瀬いのり

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変なお話、「ライブに行く」「ペンライトを振る」という行為でさえ、照れくさくて自然にするようになったのも最近のこと。知る人にとっては専門学校でパンツをあたまに冠り講師陣の前で発表していたじゃないかと思われているようですが、自分をどうしようもないものとして卑下して晒すことと、そんなどうしようもない存在がきらきらした場所にお邪魔すること。それとこれとは自分の中で正反対なくらい別です。

数千人以上のライブに行くことが多いものの、やはり数百人程度までのライブは特別なものです。観客という立場を通しながら、存在が「大きすぎる人」ではなく、ちゃんと知っているよと自分に言い聞かせることができる。そして何より、地声が届き、また目が悪い自分でもじゅうぶん顔を見れるから。

以前見た好きな映画「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」と同じ制作陣が制作した映画ということで足を運んだ「心が叫びたがってるんだ。」。そのヒロインを演じられていたのが水瀬いのりさんです。

以前から各メディアで度々お声は耳にしており、自分自身もNHK朝の連続テレビドラマ小説「あまちゃん」でそのお姿を拝見し印象として残っていました。でもなかなか自分の頭の中ではリンクしていませんでした。同映画を見た後、インパクトにやられ、消化しきれない胸の高鳴りを「どうしよう」と思いながら、「ファンクラブとかあるんだろうか」と帰り際に知人につぶやいたことが今回のスタートライン。

表現にみる

高くても透明感があるため聴き感触りのいい声です。聞き入ることも聞き流すこともできる。そういうと特徴がない声に受け止められると思います。

でもよく聞くと細かい部分に水瀬いのりらしさが現れています。

基本的にはトゲもなく穏やかな声質ですが、ライブの歌でもじっくり聞くこともできる表現と、激しい曲調で盛り上げる部分の両方をバランスよく兼ね備えていて、同一曲中の歌い分けも何か物語を聞いているようなメッセージ性があります。

歌の中でも細かい表現で言えば、「なにぬねの」(鼻音)などが語尾につれて丸みを帯びた優しい発音で嫌味が一切なく、語尾を少しだけ伸ばしてその後の部分での変化を意識されているようなので、穏やかな口調でも変化に富んだ表現を見せつけてくれます。

これは他でもない役者らしい歌であり、アニメソングの特性を遺伝子レベルで受けて育ったことの証です。

変化の中で受け継がれるDNA

私は声優・水樹奈々さんを長らく応援してきていました。水樹奈々さんのデビューを何と無く知っている自分にとって、水瀬いのりさんを見ていてもどうしても意識してしまいます。

それはきっと両者の役者という表現分野についての姿勢が、見る側に意識させてしまうところがあると思います。それぞれの歌というのは別物であり、容姿・性格・声質などは当然異なります。

特に性格的な面では、やはり水樹奈々さんよりも若いこともあって今の人たちの感覚に非常に近い世の中への見方があります。例えばオタクというものについて、それが特別でもなくなった時代を反映していたり。気合いの表現一つとっても、性格による違いはありますが水樹奈々さんの奮い立たせる言葉遣いではなく、今らしい穏やかさを包み込んだ強さに変わっています。

個性のアピール方法の変化で言えば、水樹奈々さんのさらに前の代に当たる声優・林原めぐみさんからの変化を見てみると、徐々に自分のキャラクターを出して行く時代に変化してきていることを感じます。そしてきっとこれはさらに強まっていくものだと思います。

水瀬いのりさんが幼い時から他の歌い手の方の何を意識して繋がっているかというと、そこが明言されることはこの先もないでしょう。演技をする上で大切なキャラクター作りは、人によって異なるし、そこを明かしたところで一般の人には理解がしづらい。でも彼女自身は明らかに、水樹奈々さんの表現に接して育って来ていて、物事の受け取り方や言葉の表現の端々にその面影を見ることができます。

それだけだと話は終わってしまうので、実際に最も彼女らしさが溢れているであろうファンクラブイベントのレビューを乗せて、この先止まらないであろう彼女の成長に思いを馳せたいと思います。

町民集会というイベント

参加した二回目の「いのりまち集会(ファンクラブイベント)」はラフォーレ(東京原宿)でした。第2部と第3部に参加。前半は伊波杏樹さんを交えたラジオ収録パート、後半はライブパート。一回目(2015年1月東放学園映画専門学校)は参戦できなかったので、前半のラジオパートは事実上水瀬いのりさんを知る上で非常に大切な機会となりました。

今年はシンフォギアライブ2016にも参加しており、そこでは水瀬いのりさん・水樹奈々さんが肩を並べられていたわけですが、その際に水瀬いのりさんがかねてから憧れという水樹奈々さんについてどういう感じなのかが気になっていました。ただシンフォギアのライブではライブパートが盛りだくさんとなっていたこともあり、関係性などは詳しく知ることもできなかった。

今回の「町民集会」では「まちの写真館」として、なか卯の店内に貼られた水樹奈々さんのポスターにうっとりする水瀬いのりさんの写真が第二部冒頭で映し出されました。

伊波杏樹さん「かわいい」
水瀬いのりさん「(水樹奈々さんが)かわいい」
水瀬いのりさん「ただのオタクです。つぎ!」

といった流れがありました。

後半のライブパートは、ご本人の曲以外はすべて1番のみでしたがその分盛りだくさん。ライブパートはその中でも「キャラソンリクエスト」と「ノンジャンル」に分けて、くじ引きで決めらました。

第二部のノンジャンルでは
secret base~君がくれたもの~(あの花ver.)
ガラスの華(WHITE ALBUM)

など私の年代としても思い入れのふかいもの。

secret baseについては冒頭の「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」関連と言うことで歌われましたが、(メインヒロイン本間 芽衣子役)茅野愛衣さんについては、「今でも会うと芽衣子がそこにいるみたい」と、触れられていました。本来ならさらっと流されてしまいがちですが、このような一言が自分の好きに繋がっていること、思い入れを感じることができて非常に嬉しいですね。

『ガラスの華』はオーディションの時に14才の時に歌った曲とのこと。その「ガラスの華」を歌っている水樹奈々さんもまた、同じく空くアプラス系の作品「Feeling Heart」でオーディションを受けていたという話が昨年の大アクアプラス祭で披露されていたので、ここら辺は脈々と受け継がれているような気がして感慨深いです。

第三部のノンジャンルでは
ETERNAL BLAZE(水樹奈々)
プラチナ(坂本真綾)

などと、ここでも非常に素晴らしい組み合わせになっていました。

盛り上がりとしては客層的にもETERNAL BLAZEが熱気溢れていましたが、プラチナが出た瞬間はざわつきに近い衝撃をみんなが受けていたのが印象的でしたね。

このプラチナについては、ペンライトを振っていると非常に幸せで満たされた気持ちになります。恐らくテレビでリアルタイムで放映されていたときからだいたい20年くらい。その時を越えて、いままさにこれからを感じさせる声優が歌い上げ、そこに受け継がれていく事への嬉しさ。

みんなが掲げているクローバー型のペンライトが上へ向くたびに、ステージ上の水瀬いのりさんが高みへと目指していくような、高揚感と郷愁と期待が混在した気持ちになりました。

各部とも最後は水瀬いのりさんご本人が出口に出て見送っていただけました。「しあわせ いのりまち」と題された場。理由はそれぞれでも、みんな笑顔でラフォーレの階段を降りていく姿が印象的でした。

いつまでもこの場所が幸せでありますように。

放たれる言葉の重みと幸せと

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伝える手段には様々あります。絵画、音楽、デザインなど。中でも一般的なヒトにとって、日常生活では言葉ほど重要な手段はありません。

言葉の使命はヒトからヒトへ情報や感情をバトンタッチしていく「伝達」、インプット側の物。もうひとつは、そこから集まってきた情報をかき集め、その言葉の組み合わせによって新しい「発想」をヒトに与えるアウトプット側のもの。そういった言葉のほか、物語を基本として口調や身振りを使い共感や感情を与える人たち。それが噺家の方々です。

その場の空気を活かして職人技でありながらも知識を必要とし、またオリジナルの部分も併せ持つ。ただし使うのは身振り手振りと小道具のみとなります。

噺家の何が凄いかというのは、言葉のみを使って説明することは難しい。言葉を一番の武器としながら、言葉と言葉の間、その場のひらめき、表情やしぐさなど言葉以外の部分こそが噺家の強さであると思うからです。

古典と新作

地域差を除くと落語はおおまかに古典落語と新作落語の二つがありその違いは、時代背景だそうです。古典が戦前まで、新作が戦後からということになります。特に古典落語などは、お話としては同じ内容をやるわけですが、その場・その時代・その噺家によって違います。

同じ話を何回も聞くことについては、情報が多くて新しい情報こそが楽しい今の時代はちょっとおかしいことだと思われるかもしれません。

落語自体が時代時代でその時の流行を扱い生活の一部に入り込むように少しずつ変わってきたようで、江戸の落語を大切にしている今の方が変わっているのかもしれません。

古くから門下を生みながらも師匠から弟子へと代々伝わってきたひとつながりの落語が、古典と新作の意識を分けてしまう。それだけ戦後の日本の成長や欧米化は激しかったと言えるのかもしれません。

一方では、本来の噺家では飽きてしまうような変化も、代々受け継がれる内に研ぎ澄まされ、一つの話をすることに長けて、上手くなってきたのかもしれません。

実際に聞いてみると全部とは言い切れないものの、二度目三度目によって感じ方は変わってきたりします。

関西では上方落語が道ばたで行われたというトークが元となっていると言われているように、本来落語というのはその口さえあればほとんどどこでも行えるわけですが、中でも「寄席」という場は、江戸時代の雰囲気を楽しめる場所でもあります。

 

今回はそんな寄席のひとつ、新宿の末広亭で「桂歌丸噺家生活65周年記念興行」に行ってきました。歌丸師匠の落語の他、桂歌丸師匠、桂米丸師匠、三遊亭小遊三師匠らによる座談会も開かれました。

落語家による笑点

そのちょうど前日には、歌丸師匠がテレビ番組:笑点の司会者を引退されるという発表がされ、トップニュースとなりました。そのこともあって、寄席は立ち見客まで出る満員御礼でした。

テレビ番組:笑点も今年で51年目を迎える節目であり、幼少から見てきた私としても少しばかり感慨深い思いがあります。

いつから見ていたのかは覚えていませんが、先代5代目の圓楽師匠が司会をされていてあとは今と大方は同じ方々(小遊三師匠、好楽師匠、歌丸師匠、今の円楽師匠、こん平師匠)が並ばれていた時分です。

今でさえ落語が全てすっきりと飲み込めるような頭はしていませんが、笑点による影響か、学生時代より音楽プレイヤーに落語が入っていた事もありました。

このテレビ番組笑点の大喜利のコーナーは、まさに落語と密接で、落語家の方々がやられているのはもちろん、流れを汲み、その時代やその場の空気を活かし、キャラクターを出し、それを瞬時に行う。

座布団は道具の一つ

司会者は毎度「良い答えには座布団をあげます。悪いと取ります。」と言いながらお題を出すわけですが、その良い悪いというのは実に行き当たりばったりであり、道具の一つになっています。そして座布団を取られる事が出演者にとってすなわち悪いことでは無く、場合によっては取られてこそという時もあるわけです。

例えば、回答の流れで司会者を罵る、そうすると当然悪い答えとして座布団は取られますが、続く回答者もまた司会者をなじる。すると更に多くの座布団が取られる。ですが、噺家からすれば良い流れを作っているわけで、座布団は取られど噺家冥利につきるわけです。

現にあからさまな競い合いを嫌ってか、「座布団が10枚貯まった」時の景品はダジャレによるたいしたことのないものになっています(盛り上げるために司会者は「ものすごい賞品」と案内しますが……)。

 

 

寄席への回帰

そもそもは戦後テレビに客を取られ寄席に人が来なくなってしまった時期に、名前を売るために笑点という番組を始めたなんていう話も耳にします。いまをネタにしながら噺家の方々がご自身の力を活かす、落語の要素をかみ砕きつつ、楽しませてくれる。

春風亭昇太師匠が新しい司会者に決まり、何かと話題が絶えない笑点ですが、そんなテレビ番組を見た方の一部でも寄席や落語会に向かわれる事が、恐らく出演者の方々の願いだと思いますし、また個人的にもその時代の流れと変わらずに回帰できる場所があることは素晴らしいことだなと思います。

差別する意図はありませんが、今回噺家のどなたかが冒頭で高座から客席に向かって仰っていました。

「英語で一人称は I (アイ)。日本語は一人称ひとつでも沢山呼び名がある。それ故に習得は難しかったりする。だけど、人を呼ぶ言葉しぐさ一つで関係性が見えてくる。背景が見えてくる。これは日本語が分かる人にしか、しっかりとは伝わらないので楽しめない。あなた方はその特権があると思ってください」

 

ノート

桂歌丸「紙入れ」

三遊亭小遊三「三遊亭圓馬師匠のお話」